イギリスの王冠のルビーはエセ?
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ジュエリー店チーフのおしゃべり(宝石の逸話・パワー・雑談)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2008.7.17
こんにちは!
晴(はれ)です。
ちょっとキワドイ題名ですが、
今日は英国王の王冠にセットされている黒太子のルビーのお話です。
このルビーは、317カラットもあります。
ブラックプリンス(黒太子)と呼ばれたイギリスのエドワード皇太子が
戦いに勝ったお礼にスペイン王ペデロから贈られたものです。
時は14世紀半ばの頃。
その後、ヘンリー5世が、王冠の真ん中に付けて戦いに出た際
ルビーの一瞬の輝きで、危ういところを助けられ、戦いに勝ったと伝えられています。
それ以来ずっと今でも、このルビーはイギリス国王の王冠にセットされています。
でも、これは、近年になって調べてみると、
ルビーではなく、スピネルだった事がわかりました。
昔は、単に赤い宝石をルビーと呼んでいました。
ですから歴史上、ルビーと呼ばれていた宝石が
実は、ガーネットや、スピネルだったと言う例は多いのです。
ルビーの赤は、コランダムに不純物として含まれる数%の
酸化クロムによるものです。
このため、大粒のルビーの結晶は、大変少ないのです。
5カラット以上の大きさのルビーは、まず出来ません。
ですから1カラットのルビーは、1カラットのダイヤモンドよりも
得難いので、価格も高価になります。
この317カラットものスピネルはどんな大きさでしょうね~。
長さ2インチ、幅1/2インチですって。
ちょっとピンを来ませんね。
分かりやすく計算しなおしましましょうか。
1カラットは0.2gですので、重さは約63グラム。
1インチは約2.5cmですから
長さ5cm幅1cm強という大きさです。
ちなみに、コランダムというのは、ルビーの鉱石の名で
この、コランダムで赤色のものを、ルビーと呼びます。
コランダムのうち、赤色以外をすべてサファイアを呼びます。
サファイアと言えば
「あっ、あの青色の宝石ね。」
と思う人も多いでしょうが、そういうわけで、
サファイアって実はいろいろな色があるんですよ。
ピンク、青、黄色、白などですね。
今日はここまで。